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平成23年度税制改正 相続税の基礎控除引き下げ・税率構造の見直し他
明けましておめでとうございます。
昨日より始動し、ウォーミングアップする間もなくいきなりキックオフとなりました。
今年も頑張ります。
さて、昨年末に税制改正大綱が発表されましたが、平成23年4月1日以降に発生した相続については、以下のように改正されることとなりました。
<基礎控除>
現行 5,000万円+1,000万円×法定相続人の数
改正 3,000万円+600万円×法定相続人の数
これにより平成21年分で4.1%まで低下している課税割合が6%程度になると見込まれています。
<税率構造>
現行 最高税率50%
改正 最高税率55%
これにより、税率構造は6段階から8段階とされます。
基礎控除後の課税価格が、5,000万円超1億円以下(30%)までの税率は変わりませんが、
改正後は2億円以下40%、3億円以下45%、6億円以下50%、6億円超55%となります。
<生命保険の非課税枠>
現行 500万円×法定相続人の数
改正 500万円×(未成年者、障害者又は相続開始直前に被相続人と生計を一にしていた相続人)
この改正は寝耳に水の方も多かったのではないかと思います。
相続対策として生命保険に加入していた方は、対策の再検討が必要かも知れません。
<未成年者控除と障害者控除>
現行 控除額6万円
改正 控除額10万円
実はあまり知られておりませんが、世界的には相続税は廃止又は縮小する傾向にあります。
今回の課税ベース拡大はその流れに逆行しています。
必ずしも世界の流れに乗らなければならないとは思いませんが、税源確保だけが目的の場当たり的な
税制改正は謹んでもらいたいものです。必ず将来に課題を残します。
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